朝の思い出
朝の思い出
そらから
毛が生えた
はえわたり
ふかい風
なだめるそら
ひるまで
あさは
ここで
ひるのことを
思い出しています
どんな輝きかふと
よるからあさ
鍵をあけ
さみしいひるに
ことばを贈ろうと
考え
しょうがいという
電気を繋いで
ブツ
がいねんを迎えた
にんじんが
さえわたり
がいねんにつたわる
ジャガイモが
白おく深あく
むねのおく
あまい五月雨のふりかけをのけ
ざんねんでしたがいねんくん
これからおとしめされ
どんどんざんねんでしょう
お肉とはぐれたままになる
おイモまちがうあじになる
さみしいひとにならないで
あさはとりあえず、
あさをあけがたにし
よるというにもよるべない気持ちで
ひとつでもあり
ひとつきでもあり
ひとつぶれてしまったあさが
がいねんになってゆきました
なつふるゆきのように
かがやいていました
加藤 明日花